お宮参りは行かなくても良い?行かない祝い方やトラブル回避法について

この記事では「お宮参りに行かなかった」という人の理由についてや、行かない場合の祝い方を3つ紹介しています。また、行かない場合に考えられる「祖父母とのトラブル」の回避法についても紹介しています。

産後のお母さんと赤ちゃんにはイベントがたくさんあります。その中でも一番最初に来るのがお宮参りです。実はお宮参りに行かない人が近年増えていることをご存知でしょうか。今回は主に、お宮参りをしないケースについて解説していきます。

お宮参りとは

お宮参りとは、神様に無事赤ちゃんが生まれた感謝を伝え、今後の健康を祈る行事のことです。生後30日程度で行くことが多く、慣習となっている行事です。神社に参拝しご祈祷までしてもらうのが、一連の流れとされていますが、参拝だけでも良いうえお寺で行うことも可能となっています。

世間的には
・お宮参りは必ずするべき
・当たり前に行く行事
と思われていることも多いようですが、実を言うとそんなことはなく、お宮参りに行くかどうかは自由です。そのため、何らかの理由でお宮参りをしないという人も増えてきています。以下ではお宮参りに行かなかった人の理由について紹介していきます。

お宮参りに行かなかった人の理由

お宮参りに行かない家庭は年々増加傾向にありますが、今回はよく耳にする
・実家がお宮参りに行かない家庭だったから
・宗教が違うためお宮参りに行けないから
・生まれた時期が夏で熱中症が心配されるから
・費用がかなりかかりそうだったから
・産後なので体力的に行けそうになかったから
以上5つの理由を順に紹介していきます。

実家がお宮参りに行かない家庭だったから

お宮参りに行く場合、多くは両家の両親と行きます。その際に「実家が行かない派だった」というのがこの理由です。ただし、もう片方の両親が行く派だった場合、ひと悶着することもあるため注意しましょう。

宗教が違うためお宮参りに行けないから

例えば、キリスト教徒の方やイスラム教徒の方は信仰しているものが違うため「神社でお祈りするのはNG」ということもあります。そのため、その際には行かない人が多いです。

一方で、日本人は宗教観が薄いため、そうしたことがあまり理解してもらえず「こんな時くらい…」と強引に押されてしまう場合もあるようです。そのため「ダメなものはダメ」と言えるように注意してください。

生まれた時期が夏で熱中症が心配されるから

生まれた時期が夏である場合には、赤ちゃんの体力だけでなくお母さんの体力にも不安が残ります。そのため、お宮参りの時期が夏と被る場合には
・時期をずらす
・そもそも行かない
のどちらかを選択する方が多いです。

また、夏だけでなく冬も注意が必要です。なぜなら、冬は寒さで体力が奪われてしまうからです。お宮参りは長丁場となるケースが多いので、体調や外気温などを見て「行くかどうか」の選択をしてください。

費用がかなりかかりそうだったから

お宮参りでは一般的に
・初穂料(祈祷料)
・赤ちゃんの着物代
・フォトスタジオなどの記念撮影代金
・両家での食事会代金
といった料金がかかります。

近くの神社へ参拝する程度なら、そこまでかかりませんが、基本的には上記の料金がかかるため注意してください。祖父母が負担するケースもありますが、無理はしないようにしましょう。

産後なので体力的に行けそうになかったから

産後のお母さんは、かなり体が弱っていますので、お宮参りの長丁場に耐えられないこともあります。無理はせず、後日にずらすか、行かずに終えるかの選択をしましょう。母子が健康であることを最優先に検討をしてみてください。

お宮参りに行かない場合のお祝い方法

お宮参りに行かない場合のお祝い方法には
・神社には行くが参拝のみで祈祷は行わない方法
・他にもある行事と同時にお祝いする方法
・写真だけ撮ってお祝いする方法
以上の3つがあります。順に紹介していきます。

神社には行くが参拝のみで祈祷は行わない方法

お宮参りは、基本的に
・参拝をする
・祈祷をうける
・写真撮影をする
・お祝いで食事会をする
というセットと思われていることが多いですが「明確にこうしなければならない」というしきたりがあるわけではないため簡略化することも可能です。その簡略化の1つが参拝のみで祈祷を行わない方法です。

祈禱には最低でも30分ほどかかるため、体力的に難がある場合には、お賽銭とお祈りだけでも大丈夫です。また、神社の規模も特に関係がなく、近所の神社に行くだけでOKとされています。赤ちゃんが大きくなってから、有名な神社で参拝するというケースもあるため、楽な方法を検討してみてください。

他にもある行事と同時にお祝いする方法

赤ちゃんの行事は、なにもお宮参りだけでないことは周知の事実かと思います。そのため、他の行事とセットで行うことも増えてきています。例えば、
・お食い初めとセットで行う
・初節句と合わせて行う
・1歳の誕生日とセットで行う
などです。

お宮参りは、赤ちゃんにとって最初の行事であるため、張り切りすぎてしまう方もいますが、それで体に障ってしまっては本も子もありませんので注意しましょう。生後1ヵ月は、赤ちゃんにとってもお母さんにとっても大変な時期であるため、無理して行う必要はありません。臨機応変な対応を検討してください。

写真だけ撮ってお祝いする方法

この方法は近年になって急激に増えています。参拝とは違い、スタジオで撮影して終わりなので料金も安く、手間も少ないため人気となっています。「外出はまだ辛いけど、思い出は残したい」という人にもおすすめです。

このお祝い方法では
・フォトスタジオで撮影する方法
・自宅で撮影する方法
の2つから選ばれることが多いです。フォトスタジオであれば、無料で衣装が借りられることもあるため、いろんな格好の中から選んで撮影ができます。また赤ちゃんの成長は早いため、あっという間に大きくなります。あとから「写真くらい残しておけば…」となっても、時すでに遅しなので注意しましょう。

お宮参りへ行かない場合のトラブル回避法

お宮参りへ行かないと決めた際に気になるのが「祖父母の反応」かと思います。赤ちゃんに会えることを楽しみにしている方や、お宮参りには必ず行くべきと考えている方もいます。そのため「トラブルになってもなぁ」と頑張ってしまう方が多いです。ここではそんな方へ向け、トラブル回避につながる方法を1つ紹介します。

その方法というのが上記で紹介した「写真だけ撮ってお祝いする方法 」です。写真であれば
・祖父母に現像したものを送る
・写真をガラケーやスマホへ送る
といった方法が取れるため、祖父母に手軽に赤ちゃんを見せられます。

多くの方が、赤ちゃんを見たくてお宮参りに来るため「写真で見られたから。とりあえず良い」「また今度会わせて」などと落ち着いてくれます。以上のことから、トラブル回避につながります。

頑固な方でも高確率で納得してくれるため「お宮参りに行くかどうか、を周りを気にして悩んでいる」という方は、ぜひこの方法を検討してみてください。

まとめ

お宮参りに行かない場合のお祝いの仕方や、トラブル回避方法についてはお分かりいただけたでしょうか。お宮参りは赤ちゃんの初行事なので、張り切りがちですが無理だけはしないようにしましょう。赤ちゃんやお母さんの健康が一番ですので、くれぐれもご自愛ください。